江戸の匂いを色濃く残しながら再開発の進む日本橋は、その町並みを反映するように新旧のギャラリーが点在するアーティスティックなエリア。 普段アートに触れることのない人も、懐深い江戸っ子気質の名残が感じられる日本橋界隈のギャラリーなら、日々の暮らしに新鮮な気づきを与えてくれるアートの魅力も気軽に味わえるはず。ここでは趣向の異なる個性的なギャラリーと、一度は訪れてみたいミュージアムをご紹介します。
2011年09月 【第11号】おおよそ月替わりで季節に合わせた品々が店頭に並ぶ。8月下旬から9月にかけては、ガラス器や夏の掛け軸が中心になる予定
一見気後れする店構えに思えても、お茶目なナショナル坊やに誘われるように中へ入れば愛しいモノの宝庫。ついついこれらが作られた来し方に思いを馳せてしまう
明るく落ち着いた雰囲気のギャラリー。8月下旬~9月下旬は、和紙にデジタルプリントした写真展や水墨画展、書道展などが開催される予定
第一展示室(写真右下)では実際に使用された和紙も展示され、絵具との相性および風合いを知ることができる。人間国宝の手漉き和紙が展示されているのは、第二展示室(写真左下)
8月26日(金)~9月3日(土)は「Clay Studio浅田恵美子・横尾聡展」、9月16日(金)~23日(金・祝)は「橋爪康裕作陶展」と、連続して益子焼展を開催予定
1階のカフェの壁面に飾られているのは、ある年代以上には絵描き歌で懐かしい日本橋出身のアーティスト、水森亜土さんの作品。色鮮やかな作風が映える(写真左下)
8月19日(金)~9月3日(土)は、カフェメニューのコンセプトを作った林のり子さんと(食)研究工房の仕事展「林のり子の夏季学校」を開催予定
廃材利用の家具は木工作家、井藤昌志さんの手によるもの(写真右下)。若いスタッフも全員画家で、「アーティストは自分の作ったものに責任を持つから」と武さん