春分・清明(しゅんぶん・せいめい)

2019年04月【第102号】
  • illustration Kaori Doi

 新年度を前に引っ越しする人も多いこの頃。新しい環境や新たな出会いに期待が膨らむ季節だ。  3月21日頃は二十四節気で「春分」。太陽が黄経0度の春分点を通過する日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる。先祖の霊を供養する仏事を行う日であるほか、古来の日本ではこの頃に農事始の神祭を行っていたという。この日の前後三日を含めた計七日間を「春の彼岸」と呼び、春分の日は中日と呼ばれている。  4月5日頃は二十四節気で「清明」。万物が清らかで生き生きとしている意味の「清浄明潔」という言葉を略したもの。吹く風はいよいよ暖かさを増し、春の訪れを感じさせる。草木が芽吹き始め、南の方から桜前線が北上してくる(今年は早まる可能性あり)。  4月8日は“花まつり”。お釈迦様が生まれたかんぶつ日で、各地のお寺では灌仏会が催行される。この時季は進学や就職、転職などお祝いの席も多い。伝統と新しさが融合する日本橋の街で、門出にぴったりな贈り物を見つけてみてはいかがだろう。