穀雨・立夏(こくう・りっか)

2017年05月【第79号】
  • Illustration by danny

 4月20日頃は二十四節気で「穀雨」。春の雨が百穀を潤すという意味がある。雨でしめった田畑は秋に収穫する穀物の種まきのシーズンとなることから、農地の準備を始める目安ともされている。この時季の雨は穀物だけでなく、草木などすべての植物の生長を助ける恵の雨。暦の上ではこの日を境に春から夏へと移り変わる。
 5月5日頃は二十四節気で「立夏」。夏の始まりの日とされ、これから梅雨入りまで、一年で最も過ごしやすい爽やかな陽気が続く。北日本ではようやく桜が満開を迎え、他の地域では新緑が色濃くなっていく。この日は端午の節句でもある。鯉のぼりを掲げたり、菖蒲湯に入って邪気を払ったりして子どもの成長を祝う。かつては中国にならって菖蒲の葉にヨモギを添え、屋根の上に投げる風習があったが、江戸時代に男の子の無事と成長を祝う行事に変わったといわれる。
 今年は2年に一度の「神田祭」が斎行される年。初夏の風を感じる日本橋の街で、活気溢れる祭りにふれてみたい。