霜降・立冬(そうこう・りっとう)

2016年11月【第73号】
  • Illustration by Kazuhiro Nonaka

 10月23日頃は二十四節気で「霜降」。秋が深まり、初霜が降りる頃を意味している。徐々に朝晩の冷え込みが厳しくなり、草木についた朝露が凍り始める。北の地方では、そろそろ冬支度をする頃だ。野山は紅葉に染まり始める時季。昔の人たちは、山々が色づくのを見て、秋を司る女神(竜田姫)が袖を振って木々を染めていると考えたという。秋の上生菓子に「竜田姫」があるのは、これに由来している。

 11月7日頃は二十四節気で「立冬」。立春、立夏、立秋とともに季節の大きな節目で、この日から立春の前日までが暦の上で冬となる。日射しが弱まり、日が短くなっていく。この頃、木枯らし一号が吹く。「木枯らし」とは、晩秋から初冬にかけて吹く、やや強い北風のこと。風が吹くたびに葉が落ちてしまうため、「木を枯らす風」として、この名がついた。北国からはそろそろ初雪の便りも届く。街角では色鮮やかな山茶花が、花の少ない季節に彩りを添えてくれる。