秋分・寒露(しゅうぶん・かんろ)

2016年10月【第72号】
  • Illustration by Kazuhiro Nonaka

 9月22日は二十四節気で「秋分」。この日は先祖を敬い、亡くなった人を偲ぶことを趣旨とした国民の祝日でもある。秋の彼岸の中日にもあたり、古くから墓参りをする風習がある。これは春に五穀豊穣を祈り、秋には収穫を感謝する日本の自然信仰と祖先信仰が結びついたものといわれている。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、この頃を境に夏の暑さが和らぎ、日中も過ごしやすくなって、季節はいよいよ本格的な秋へと向かっていく。北の方からは少しずつ紅葉の便りも聞こえ始める頃だ。

 10月8日は二十四節気で「寒露」。秋の長雨が終わり、草木に冷たい露が宿り始めることを意味している。木々の葉の色づきはますます深まり、街中では金木犀の香りが季節の移り変わりを知らせてくれる。冬鳥が飛来し始め、日ごとに日没の時刻も早まっていく。少しだけひんやりとする秋風を楽しみながら、水辺の街・イベント目白押しの日本橋を歩いてゆったり散策してみるのもいいだろう。