穀雨(こくう)・立夏(りっか)

2016年05月【第67号】
  • Illustration by Ryuto Miyake

 4月20日頃は二十四節気で「穀雨」。春の最後の節気で、百穀を潤す雨、すなわち稲や麦といった穀物の生育を助ける春の雨を意味している。穀物のみならず、雨が草木や花々の植物の生長をうながし、緑が青々と広がり始める。潤った田畑は種まきのシーズンを迎えることから、農耕の準備の目安ともされている。

 5月1日頃は立春から数えて八十八日目。八十八夜と呼ばれ、茶畑では茶摘みが始まる。美味しい一番茶が味わえる時期だ。

 5月5日頃は二十四節気で「立夏」。春分と夏至のちょうど中間にあたるこの日から立秋の前日までが夏とされている。野山では新緑が濃くなり、水辺や田んぼでは蛙が鳴き始める。藤棚では薄紫の花が蔓の先からほころび、初夏の訪れを感じさせてくれる。
 風薫るこの時季はそぞろ歩きにもぴったりだ。緑のある場所でランチを楽しんだり、観劇にお気に入りのお弁当を持って行ったり、春のスイーツでお茶を楽しむのもいい。