にほんの暦 春分(しゅんぶん)・清明(せいめい)

2016年04月【第66号】
  • Illustration by Kazuhiro Nonaka

 いよいよ新生活が始まる季節。就職や進学、引っ越しなど、新たな環境でフレッシュなスタートを切る人も多いことだろう。

 3月20日頃は二十四節気で「春分」。太陽が黄経0度の春分点を通過する日で、昼と夜の長さがおよそ同じになり、本格的な春の訪れを感じるようになる。春分を境に昼の時間がだんだん長くなっていき、夏至で頂点を迎えると、それ以降は徐々に短くなっていく。また春分の前後3日を含めた7日間を彼岸と呼び、家族でお墓参りをして、先祖の供養をする習慣がある。お寺では彼岸会という法要が開かれ、読経や説法が行われる。

 4月4日頃は二十四節気で「清明」。万物が清らかで生き生きとしている意味の「清浄(しょうじょう)明潔」という言葉が由来だ。陽ざしも暖かくなり、草木に花が咲き始め、すべての生き物が生命力で活気づく。この時季に東南から吹いてくる穏やかな風を「清明風」と呼ぶ。南の地方から順々に桜の花が満開を迎える。家族や仲間とともに、いまだけの淡い彩りを楽しみたい。