大寒(だいかん)・立春(りっしゅん)

2016年02月【第64号】
  • Illustration by Ryuto Miyake

 寒さがさらに厳しくなる毎日。1月21日頃は二十四節気で「大寒」。小寒から数えて15日目にあたるこの日は、寒中水泳や寒稽古など、寒さに耐えるための行事が全国で執り行われる。この時期の水は「寒の水」と呼ばれ、一年のうちで最も雑菌が少なく、長期保存に適していることから、酒や味噌などを仕込む慣わしがある。また「二十日正月」とも呼ばれ、正月にお迎えした神様がそれぞれの場所に帰る日ともいわれている。かつては鏡開きもこの日に行われ、正月の祝い納めとされてきた。

 冬と春を分ける節分の翌日である2月4日頃は二十四節気で「立春」。旧暦では一年の始まりの意味を持つ。禅寺では早朝に「立春大吉」と書いた紙を門に貼る習慣がある。またこの日に汲んだ水は「若水」と呼ばれ、健康や豊作など幸せを招く水といわれてきた。この若水で淹れたお茶を福茶と呼ぶ。春の兆しを感じるこの日、日々の感謝を込めて、心新たに一杯のお茶を淹れてみてはいかがだろう。