小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)

2015年12月【第62号】

 11月23日頃は二十四節気で「小雪」。日ごとに寒さが増し、野山に雪が舞い始めることを意味している。勤労感謝の日でもあるこの日は古くから「新嘗祭(にいなめさい)」といい、稲の収穫を感謝する日とされてきた。その後、すべての仕事の労をねぎらい、農作物に限らず勤労による生産物を祝い感謝する日になったという。現在も宮中では、五穀の恵みを祝う神事が執り行われる。五穀とは「米・麦・粟・豆・きび(またはヒエ)」を指す。

 また晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧により春のような穏やかな陽気が訪れることがある。「小春日和」といい、この時期だけの美しい言葉だ。

 12月7日頃は二十四節気で「大雪」。激しく雪が降り出す頃とされ、街にも冷たい風が吹き抜けるようになる。立冬から1ヶ月、寒さも本番を迎え、山間部では動物たちが冬ごもりの支度を始める。

 12月13日は、新年を迎える仕度をする「正月の事始め」の日。すす払いから始めて、年末までに少しずつ大掃除を進め、一年の汚れを落としていく。

 暮れ近くなると、街はクリスマスや正月の準備で賑やかな雰囲気に彩られていく。一年で最も華やかな季節の到来だ。今年を振り返り、お世話になった方々への感謝の気持ちを大切にしながら、清らかな心で新しい年を迎えたい。