霜降(そうこう)・立冬(りっとう)

2015年11月【第61号】

 秋から冬にかけては、日々の食卓がひときわ豊かになる季節。新米をはじめとして、蕪や大根など体を温める根菜やきのこ類、栗、牡蠣などが旬を迎える。五穀豊穣を感謝し、海や山の幸をたっぷりと堪能したい。
 10月24日頃は二十四節気で「霜降」。秋が深まり、朝露が寒さで凍って、初霜が降りる頃を意味している。野山では、落葉樹の楓やナラ、くぬぎなどの葉が鮮やかに紅葉する。昔の人は、木々が色づくのを見て、秋を司る女神の竜田姫が袖を振って木々を染めているのだと信じていたとか。秋になると和菓子店に並ぶ菓子「竜田姫」は、この話に由来している。

 二十四節気で11月8日頃は「立冬」。冷え込みが進み、冬の気配が感じられるようになる。暦の上ではこの日から2月4日頃の「立春」までを冬という。日が落ちるのが早くなり、徐々に寒さが堪えるようになっていく。この頃から、木枯らしが吹き始める。風が吹くたびに木々の葉が落ちてしまうことから、木を枯らす風という意味で、こう呼ばれているのだとか。花の少ないこの時期、軒先を華やかにしてくれるのは山茶花だ。鮮やかな色合いが、冬の到来を告げる。

 今号の特集では、毎日の暮らしを豊かに彩るアイテムをご紹介。ぜひお気に入りに出会ってほしい。