大寒(だいかん)・立春(りっしゅん)

2015年02月【第52号】

 松の内が明け、鏡開きを終えると、正月の華やいだ雰囲気も一段落する。年明けに立てた目標に向かって、そろそろ仕事もプライベートも気持ちを集中させていきたいところだ。

 1月20日頃は二十四節気で「大寒」。小寒から数えて15日目にあたり、一年で最も寒い時季とされている。寒中水泳や寒稽古など、厳しい冬を乗り越えるための耐寒の行事が各地で執り行われる。またこの頃の水は「寒の水」と呼ばれ、雑菌が少なく、長期保存に向いていることから、酒や味噌の仕込みも盛んに行われる。

 旧暦の2月2日は、古くから「二日灸(ふつかきゅう)」と呼ばれてきた。この日に灸を据えると普段の倍の効果があり、一年を無病息災で過ごせるといわれている。俳句の季語でもあり、かつて小林一茶は「かくれ家や猫にもすゑる二日灸」と詠んだ。先人たちの知恵に学んで、風邪の予防や冷え症防止に試してみてはいかがだろう。

 二十四節気で2月4日頃は「立春」。冬と春を分ける節分の翌日をこう呼ぶ。旧暦では一年の始まりと考えられており、この日から88日目となる「八十八夜」は新茶の摘み取りに適した日、「二百十日」は台風の襲来が多い日など、季節の変化を捉える起点としていた。禅寺では災難除けとして、早朝に「立春大吉」とかいた紙を門に貼る習慣がある。

 梅の開花やうぐいすの声が聞こえるのももうすぐ。春の足音に耳を澄ませよう。