小満(しょうまん)・芒種(ぼうしゅ)

2014年06月【第44号】

 5月21日頃は二十四節気で「小満」。秋にまいた麦の穂が育ってひと安心することから、“小さな満足”を意味しているという。刈り取りを待つ麦畑に吹く風を麦嵐とよび、この頃に降る雨を麦雨という。草木や花、あらゆる生き物たちが日を浴びてきらきらと輝き始める。

 6月に入ると衣替えの季節。着物の世界では裏地のある“袷(あわせ)”は5月末まで。6月のひと月は初夏を感じさせる色柄の“単(ひとえ)”を纏う。7月と8月のよそゆきは絽や紗などの“うすもの”へと替わることから、わずかの間のおしゃれといえる。


 6月6日頃は「芒種」。芒とは、稲や麦などイネ科の植物の穂先の先端にある針状のもの。このことから、芒種とは穀物の種をまく時期を意味しており、各地で田植えが行われる。また古くから6歳のこの日に芸事を始めると上手になるともいわれている。梅の実が熟して色づき、そろそろ梅雨入りも近い。

 街では紫陽花が青や紫の鮮やかな色をつけ、私たちの目を楽しませてくれる。季節の移ろいを映す上生菓子にも、紫陽花をモチーフにしたきんとんや寒天菓子がお目見えする。

 今年の6月は、二年に一度の「山王祭」が、7日(土)から斎行される。日本橋地域での見どころは6月13日(金)~15日(日)。江戸町火消や神輿で大いに活気づく街を、ぜひ味わってほしい。