大暑(たいしょ)・立秋(りっしゅう)

2013年08月【第34号】

夏の暑さもいよいよ本番を迎える。服装や髪型などを工夫しながら、少しでも爽やかな気分で日々を過ごしたい。7月23日頃は二十四節気で「大暑」。最も暑さが厳しい時期という意味があり、都心でも蝉の声がにぎやかに聞こえ始める。蝉が一斉に鳴き、時雨が降ってきたかのような様子を“蝉時雨(せみしぐれ)”という。昔から数々の歌に詠まれてきた夏の季語だ。

 ビルの多いオフィス街はヒートアイランド現象も相まって、蒸し暑さもひとしお。日本橋では“橋の日”にちなんで、8月4日に恒例の「打ち水大作戦」を実施する。庭や軒先に水をまいて涼を取る風習は、江戸時代から伝わる暮らしの知恵。気化熱の効果で地表の熱が大気中に逃げ、気温を下げる効果があるといわれている。見た目も涼しい打ち水、ぜひ自宅や職場でも試してみたい。そして、季節感溢れる絵柄のゆかたや団扇、扇子などの小物を取り入れて、江戸の粋を味わいながら涼を得るのもいいだろう。

 8月7日頃は「立秋」。暦の上ではこの日から立冬の前日までを秋と位置づけている。この日を境にして、時候のあいさつが「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わる。暑さはまだまだ続くが、朝夕には「カナカナ」と蜩が消え入るように鳴き出し、秋の訪れを予感させる。8月15日はお盆。13日の夕刻に迎え火を焚き、真っ赤なほおずきなどを供え、先祖供養を行いたい。