夏至(げし)・小暑(しょうしょ)

2013年07月【第33号】

 一年でもっとも日が長く、夜が短い「夏至」を過ぎると、いよいよ季節は夏に向かい始める。7月7日は「小暑」。この前後には例年、梅雨明け宣言が発表されるが、近年は集中豪雨に見舞われることも多く、まだまだ傘が手放せない。

 爽やかな青空が望めないこんな時期こそ、じっくりと手書きの便りをしたためるのもいい。時候の挨拶といえば、いまやメールやSNSが主流だが、暑い日が続く中、久しく会っていない友人知人を思い、近況報告を兼ねた便りを綴ってみよう。美しい和紙のはがきを選べば、ひときわ喜ばれることだろう。小暑までに出す便りは梅雨見舞い、小暑から立秋までが暑中見舞いとなる。

 もともとお盆は旧暦の7月15日だが、東京や一部の地域では新暦の同日に行う。精霊棚に供え物を並べ、きゅうりやなすに割り箸などをさして馬や牛に見立てる。先祖の御霊が“きゅうりの馬”に乗って早く着くように、“なすの牛”に乗ってゆっくりあの世へ戻るようにとの願いが込められている。お盆の入りの7月13日には盆提灯を飾り、麻幹や稲わらを燃やして迎え火をたく。お盆が明ける16日夕方には、同様に火を焚いて御霊を送りだす。いつまでも守りたい、厳かな日本の行事の一つだ。

 この時期、日本橋では情緒あふれる催し物が行われる。お気に入りのゆかたを着て、さまざまな夏の風物詩を楽しんでみてはいかがだろう。