小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)

2011年12月【第14号】

 日本橋の百貨店や商業施設ではクリスマスツリーやトナカイやサンタのオーナメントがウィンドウを彩る季節になった。毎年のこととはいえ、趣向を凝らしたこの季節ならではの華やかなウィンドウデコレーションは、多くの人が心待ちにしている。

 11月23日からは「小雪(しょうせつ)」だ。街には雪の訪れはないけれども、山々の頂きは雪化粧をすませ、人々に冬の到来を感じさせる時期。そろそろコートやマフラーを取りだす私たちのように、江戸市民も冬支度をと思いはじめていた頃であろう。

 そして12月7日からは「大雪(たいせつ)」、本格的な寒さが到来しはじめる頃だ。また翌日の12月8日は「こと八日」といい、お正月準備をはじめる日とされている。

 さて江戸の12月、師走風物詩といえば12月13日に行われていた大掃除「煤払(すすはら)い」だ。寛永17年(1640年)以来、恒例となった13日の江戸城内煤払いにならって江戸市中でも行うように。大店では、煤払い後に蕎麦や祝儀酒がふるまわれるとあって、番頭から小僧さんまでお愉しみ行事のひとつだったとか。

 現代に暮らす私たちにとって、この時期のお愉しみは、やはりクリスマス。巻頭特集では、日本橋ならではのクリスマスの過ごし方を紹介しているのでご参考に。