秋分(しゅうぶん)・寒露(かんろ)

2011年10月【第12号】

 街にも秋のトレンドアイテムに身を包む女性の姿も増えてきた。日中は夏を思わせる日もあるものの、朝夕の冷気は深まる秋を感じさせてくれる。

 さて9月23日は、「秋分」。春分と同じく、昼夜の長さがほぼ等しくなる頃だ。秋分を中日にした7日間が、雑節でもある「彼岸(ひがん)」。この時期には、お墓参りなど先祖供養の行事を行う家庭も多いことだろう。そしてお彼岸の供え物である、蒸したもち米を丸めて餡で包んだお菓子、「おはぎ」だが、春には同じお菓子を「ぼた餅」と呼ぶ。この名称は、その頃に咲く花、秋は萩、春は牡丹に由来しているそうだ。

 10月9日には「寒露 」を迎える。朝夕にはグッと冷気が増し、野原の草花にも露が宿るようになってくる頃。また山野も少しずつ紅葉しはじめる。そして台風や長雨はひと息つき、気持ちのいい秋晴れの日が続く。

 そんな気候も良い秋分や寒露の頃は、五穀の収穫を神仏に感謝する秋祭り、例大祭などの神事が催されてきた。日本橋でも江戸後期から続く秋のお愉しみ、宝田恵比寿神社の「べったら市」が10月19日(水)・20日(木)と開催される。神社周辺は、べったら漬けの店から老舗名店まで、500店舗もの露店がズラリ。さらにお神輿も出るそうだ。

深まる秋、日本橋で伝統市を愉しんでみてはいかが。