大寒(だいかん)・立春(りっしゅん)

2011年02月【第4号】
  • 亀甲に花勝見/紅梅(こうばい)
    江戸の人が考える「粋」は、絵画的紋様より幾何学的紋様のほうが「粋」なのだそう。中でも六角形の亀甲文様は日本では長寿吉兆の象徴「鶴亀」に結びつくため、非常に愛用されている吉祥文様のひとつです。また、帯亀甲や毘沙門亀甲など多くの派生紋様があり、表情も豊か。万葉集にも詠われる花勝見を組み合わせたこの紋様は、丸い点で構成され亀甲の重厚さがやわらぎます。あわせた紅梅は、「春告草」──春の始まりを告げる花として、古くより親しまれてきた紅梅から生まれた色。一月のごく淡い一斤染からの変化は徐々に色づく早春をイメージし、また、各地に多大なる影響を及ぼす今年の猛寒波が少しでも早くやわらぐことを祈って花勝見を交えてみました。

新春の華やぎも終わり、百貨店やお店の冬物セールもひと段落、街を歩く人々もいつもの表情を取り戻している。

 1年で最も寒さの厳しい時期とされる「大寒(だいかん)」は、太陽暦では1月20日頃のこと。大寒は「二十四節気」では24番目になり、新しい年へとつなぐ最後の節目だ。この時期には、武道の寒稽古などが行われ、寒さに耐えて稽古をやり遂げることで、精神力なども磨かれると言われてきた。大寒の朝に汲んだ水は、水の温度も低く雑菌が少ないため、1年中腐らないとされていて、浄水設備がなかった江戸時代も重宝されていたことだろう。

 2月4日は「立春(りっしゅん)」を迎える。前日の2月3日は「節分」だ。昔は、季節を分ける立春・立夏・立秋・立冬の前日の総称だった節分。しかし立春の前後に新年を迎えたことから、立春前日の節分が最も重要視されて受け継がれてきたのであろう。江戸の庶民たちも来福を願って豆をまき、厄災を避けるためにヒイラギやイワシの頭を軒下に吊るす、などの行事を愉しんでいたとか。

 まだ寒い時期でもあるが「立春」と聞くだけで、なんとなく春めいた気分になるもの。そして2月14日には、大切な人に想いを伝えるバレンタインデーもひかえている。今年は、日本橋ならではの逸品を添えて大好きなあの人に想いを伝えてみようか。


「ECO EDO日本橋」ってなんだろう?
江戸のまちに息づいていた共生の精神をいまに伝え、日本橋ならではのスタイルで創造し、発信する『ECO EDO日本橋』。日本橋ブランドとしてのECOスタイルを発信しながら、未来のお手本となるべきライフスタイルを提案するさまざまなイベントやプロジェクトを行っている。