冬至(げし)・小寒(しょうかん)

2011年01月【第3号】
  • 七宝文様/一斤染(いっこんぞめ)
    七宝とは、もともと仏典の用語で大変貴重な七珍(金・銀・瑠璃・水晶・白珊瑚・真珠・瑪瑙)を意味します。紋様は四方が連続してどこまでも繋がっていることから、限りなく伸びる縁起の良い吉祥紋とされています。あわせた一斤染は、紅花大一斤(約0.6kg)で絹一疋(二反)を染めたことからこの名前がつきました。紅の濃染が禁じられていた平安時代、一般の人々が使うことを許された色だったため、「聴色(ゆるしいろ)」とも言われます。わずかな染料で染めるために、様々な工夫をこらしただろう繊細な妙があり、明るく薄色が好まれるいまの季節にぴったりです。これからの一年が明るく豊かに色づくことを願って選びました。

ゆく年を名残惜しみ、くる年に希望を願う、1年で最も賑やかで華やかな年末年始の季節がやってきた。

 太陽暦での12月22日頃は、今でも馴染み深い「二十四節気」のひとつ「冬至(とうじ) 」の時期。かぼちゃや冬至粥をいただく習慣は、全国的にも有名だ。冬至粥が小豆入りなのは、疫神が恐れる「赤」の小豆を入れることで厄払い効果があるとされていたから。また古くより冬至の日に「柚子湯」に入ると無病息災と言われているが、この時期に旬である柚子の芳しい香りは、師走の忙しさで疲れがちな心とカラダを癒してくれることは間違いないだろう。

 明けて1月6日頃は「小寒(しょうかん)」。この日を寒の入りとして節分まで厳しい寒さが続くのだ。翌7日の朝、1年の無病息災を願っていただく七草粥。江戸時代には、庶民にも定着していた行事だったとか。

 さて新年明けには、福をよびこむ「日本橋七福神めぐり」はいかが。架橋400年を迎える“日本橋”からスタートして、新しい室町の街並みや風情ある人形町など七福神めぐりで日本橋を再発見できるかも! 帰りは、老舗名店で食事をしたり、福袋をはじめとした買い物を愉しんだり、そんな風に日本橋でお正月を堪能してほしい。本紙でも「日本橋七福神めぐり」を特集しているのでご参考に。


「ECO EDO日本橋」ってなんだろう?
江戸の街に息づいていた共生の精神を現代に伝え、日本橋ならではのスタイルで創造し、発信する「ECO EDO 日本橋」。日本橋ブランドとしてのエコスタイルを発信しながら、未来のお手本となるべきライフスタイルを提案する、さまざまなイベントやプロジェクトを行っています。