小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)

2010年12月【第2号】
  • むじな菊/白練(しらねり)
    江戸小紋の菊文様の中でも、人気のあるむじな菊。菊の花びらが狢(むじな)の毛のように見えることから、名づけられました。緻密に描かれた花びらが、生命力をもって広がるさまは、小紋として最高の表現といわれています。あわせた白練は、本来、生絹の黄みを消し去る精錬法を指しますが、色名では白練した絹の白を意味します。古代では、自然なままの色が残っている「素色(しろいろ)」に対し、純白の絹は特別視されていました。古くは神聖・権威の象徴色として重用され、近世ではその高尚さ、清潔さが愛されるようになった色です。狢菊とあわせることによって、凍る吐息の中にも確かに息づく生命をイメージしました。

太陽の日差しが弱くなり、日々冷え込みが厳しくなってくる季節。日本橋を行きかうビジネスマンやショッピングを愉しむ女性たちも冬物コートにマフラーや手袋などと冬仕様だ。

 さて太陽暦での11月22日頃は、江戸期に使われていた「二十四節気」では「小雪(しょうせつ)」と呼ばれる時期。北風が落ち葉を吹きちらし山々では雪の便りも聞こえて、そろそろ本格的な寒さが街に到来しはじめる。冬本番への備えをしなくちゃ、と江戸っ子たちも思いはじめたに違いない。

 そして12月7日頃から本格的な寒さが到来する「大雪(たいせつ)」。山だけではなく街にも雪が降り始めることから「大雪(たいせつ)」と呼ばれている。大雪の翌12月8日は、「こと八日」と言い、お正月の準備を始める日だったそう。近づく年の瀬を控え、お世話になった人へ挨拶状を書いたり、お正月の準備をしたりと、慌ただしくなりはじめる時期なのだ。

 さて、現代に暮らす私たちにとって、この時期のお愉しみは、街や百貨店・商業施設を美しく彩るクリスマスイルミネーション。澄んだ夜空にキラキラと輝くイルミネーションは、この時期の街の風物詩となっている。日本橋でも冬ならでのお愉しみ、輝くイルミネーションを愉しんで欲しい。


「ECO EDO日本橋」ってなんだろう?
江戸の街に息づいていた共生の精神を現代に伝え、日本橋ならではのスタイルで創造し、発信する「ECO EDO 日本橋」。日本橋ブランドとしてのエコスタイルを発信しながら、未来のお手本となるべきライフスタイルを提案する、さまざまなイベントやプロジェクトを行っています。