日本橋再生計画 日本橋の誕生

日本橋エリアの誕生は、江戸幕府開府の際、江戸城を中心に造成した“町人地”がはじまりといわれています。地域のシンボルである「日本橋」も、1603年(慶長8年)、江戸幕府開府と同時に完成。1604年(慶長9年)に五街道の起点としてさだめられ、やがて各地から訪れる人々や物産で、街は大いに賑わいます。通りの両側には、大型商店「三井越後屋呉服店(のちの三越)」や「白木屋(のちの東急百貨店)」をはじめ、堂々とした構えの店が次々と軒をつらね、日本橋は日本経済の中心として発展していきました。

「熈代勝覧」複製絵巻より江戸時代の日本橋の様子  ※「熈代勝覧」複製絵巻は三越前駅地下コンコースに常設

経済・商業・金融・物流・娯楽の中心地として栄えた日本橋

  • 「日本橋魚市繁栄図」歌川国安 国立国会図書館所蔵

  • 「東都名所 駿河町之図」歌川広重 国立国会図書館所蔵

  • 「金座絵巻」日本銀行貨幣博物館所蔵

  • 「三芝居之図(中村座内外の図)」歌川豊国 1817年 早稲田演劇博物館所蔵

五街道、“水の道”、路地で形成された街など…。次項では、「道」をキーワードに、日本橋の発展の様子をご紹介します。