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日本橋再生計画
三井本館が竣工したのは1929年。昭和初期を代表する事務所建築として高い歴史的価値を認められており、1998年には、大規模オフィスビルとして初の重要文化財にも指定されました。外壁を囲むコリント式の列柱や、1階営業フロアのドリス式円柱群と吹き抜け大空間、繊細な装飾の施されたインテリアなど、デザイン・施工両面において日本の建築界に大きな影響を与えてきました。
現在も1階に銀行が店舗を構えるなど、ビジネスの場として実際に使用されている三井本館ですが、2005年の日本橋三井タワーの竣工にあわせて、従来のオフィス機能に加えて美術館やバンケットスペースも館内に設けられ、さまざまな人が集う場所として装いを新たに生まれ変わりました。
2009年に三井本館は80周年を迎えました。わが国の近代の歩みがそのままに込められた建物は、今なお未来に向かって育まれ続けています。
三井グループの祖である三井高利が「越後屋」を構えて以来、日本橋は三井グループの本拠地となってきました。旧三井本館が関東大震災で被害を受けた後、瓦礫と化した帝都の速やかな復興を期して建て替えられたのが現在の三井本館です。ニューヨークの事務所によって設計され、現存する日本最古のアメリカンタイプの本格的なオフィスビルといわれています。

これまで東京都中野区で三井家寄贈の美術品を公開してきた三井文庫別館が、日本橋三井タワー竣工に伴い、三井本館7階に移転し、2005年10月、三井記念美術館がオープンしました。三井家からの寄贈品を中心に集められたコレクション
は、日本と東洋の古美術品を中心に、絵画、拓本、茶道具、刀剣、能面など約
4000点、切手類が約13万点に及んでいます。江戸時代中期に活躍した画家、円山応挙の代表作「雪松図屏風」を始めとする国宝6点と、重要文化財71点、重要美術品4点を所蔵しています。
展示室には、織田信長の実弟である織田有楽斎が京都建仁寺境内に建てた茶室、「如庵」(1936年国宝に指定)が再現されています。1908年に三井家の所有となった如庵は、東京の三井邸内に移築され、さらに大磯の別荘に移され、現在は愛知県犬山市に移築されています。三井記念美術館では、忠実に再現されたこの如庵の室内をご覧いただくことができます。
日本で焼かれた茶碗のうち、国宝に指定されているのは2点のみですが、そのうちのひとつが三井記念美術館の所蔵する「志野茶碗銘卯花墻」です。桃山時代に美濃で焼かれたこの茶碗は、ゆがんだ器形や奔放な箆削り、釉の下の鉄絵などが特徴。三井高保(室町三井家10代)が明治20年代に入手した名碗です。
健康的な八頭身の女性を屋外の空間に配した美人画で知られる、鳥居清長(1752~1815)の作品。駿河町通りをはさんで描かれている越後屋は、現在の日本橋三越本店の前身です。正面に富士山を望む構図の中に、当時の越後屋の繁栄ぶりと、日本橋駿河町の華やかな正月の風景が描き出されています。まさにこの地で鑑賞するのにふさわしい作品です。
※常設展はございませんので、展覧会によっては、如庵および上記作品をご覧いただけない場合もございます。

日本橋三井タワーの3階と結ばれた三井本館4階部分は、「マンダリン オリエンタル 東京」のバンケットスペースです。歴史に磨かれたクラシックな空間と、世界が認める超一流ホテルの細やかなサービスが、ウエディングの大切な一日や重要な会議にふさわしいひとときを提供いたします。
所在地:東京都中央区日本橋室町2-1-1
スペシャルサイト:http://www.mitsuifudosan.co.jp/project/special/honkan/index.html