日本橋催し
開催日: 2011年11月23日(水・祝)~2012年1月28日(土)
三井記念美術館が所蔵する三井家伝来の能面と能装束を、「神と幽玄のかたち」という切り口で展観いたします。平成20年度に国の重要文化財として一括指定された「旧金剛宗家伝来能面」54面をはじめ、能装束に、楽器や謡本(うたいぼん)などを交えて、年末から新春にふさわしい展覧会です。また、能面作家 橋岡一路(はしおかかずみち)氏より寄贈いただいた能面8面と謡本(元和卯月本(げんなうづきぼん))なども合わせて展示いたします。
| イベント基本情報 | |
| 期間 | 2011年11月23日(水・祝)~2012年1月28日(土) |
|---|---|
| 時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 場所 | 三井記念美術館 |
| アクセス | 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 ※三井記念美術館の入口は日本橋三井タワー1階アトリウムです。 ※当館には専用駐車場はございません。 休館日 : 月曜日、12/26(月)~1/2(月)、1/10(火) ※ただし、1/9(月)は開館 入館料 : 大人1,000円、大学・高校生500円、中学生以下無料 ※和服でご来館の方は一般料料金700円に割引いたします お問い合わせ : ハローダイヤル 03-5777-8600 |
| 主催 | 三井記念美術館 |
| 関連リンク | http://www.mitsui-museum.jp/ |
能は、役に扮して舞台に立つ「立チ方」と、音楽を受け持つ「囃子方(はやしかた)」・「地謡(じうたい)方」によって上演されます。囃子方は、笛・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓(たいこ)で成り立っていますが、ここではこれらの楽器を展示します。鼓や太鼓は、桃山時代から江戸時代のもので美しい蒔絵が施された胴を中心に展示します。
謡本は謡曲のテキストですが、ここでは江戸時代初期の光悦本と橋岡氏寄贈の元和卯月本のなかから、能の分類である五番立に沿って展示します。
能は大きく神・男・女・狂・鬼の五つに分けますが、演能の内容に従って初番目物(脇能(わきのう)物)・二番目物(修羅(しゅら)物)・三番目物(鬘(かづら)物)・四番目物(雑物)・五番目物(切能(きりのう)物)と呼ばれ、江戸時代にはこの五番立てで演じられていました。
ここでは、初番目物(脇能物)では「高砂」「難波」、二番目物(修羅物)では「実盛(さねもり)」「頼政(よりまさ)」、三番目物(鬘物)では「井筒(いづつ)」「熊野(ゆや)(湯谷)」、四番目物(雑物)では「三輪」「葵上(あおいのうえ)」、五番目物(切能物)では「鞍馬天狗」「船弁慶」、以上10曲の謡本に合わせて能絵歌留多(のうえかるた)も展示します。
ここでは翁面が入れられた蒔絵の面箱(めんばこ)を展示します。翁は式三番(しきさんばん)とも呼ばれ、能が儀礼的・祝儀的に演じられる時、そのはじめに舞われることが多く、社寺に奉納する神事芸能としての性格を濃厚に残しています。
翁(式三番)では、面が神体とされ、奏演がそのまま祭りと意識され、各役は一定の期間別火の生活を送りました。当日は鏡の間で白木の机を祭壇とし、翁面と三番叟面を納めた面箱を祀(まつ)ります。奏演の時はこの面箱が舞台に持ち出され、舞台上で面を取り出して演者が付け、翁と三番叟が演じられます。
能にちなんだ茶道具の取り合わせです。
能面を「神々のかたち」と「幽玄のかたち」に大きく分けて種類ごとに展示いたしますが、はじめに「神々のかたち」として翁面(おきなめん)・尉面(じょうめん)・鬼神面を展示いたします。
[1]翁面-神事の面-:翁(おきな)・三番叟(さんばそう)・父尉(ちちのじょう)
[2]尉面-老神と神の化身-:小尉(こじょう)・三光尉(さんこうじょう)・稲尉(いねじょう)・舞尉(まいじょう)など
[3]鬼神面-荒ぶる神々-:悪尉(あくじょう)・癋見(べしみ)・飛出(とびで)・天神(てんじん)・顰(しかみ)など
[4]男面―現世と異界の男面―:童子(どうじ)・中将(ちゅうじょう)・怪士(あやかし)・三日月(みかづき)など
[5]女面-現世と異界の女面-:小面(こおもて)・孫次郎(まごじろう)・老女(ろうじょ)・泥眼(でいがん)・般若(はんにゃ)・蛇(じゃ)など
現代の代表的能面作家として知られる橋岡一路氏より寄贈の能面8面と、謡本(元和卯月本(げんなうづきぼん))100冊などを、このたび三井記念美術館にご寄贈いただき、今回の能面展に合わせてこれらを特別に展示いたします。
能装束:翁狩衣(おきなかりぎぬ)・法被(はっぴ)・側次(そばつぎ)・厚板唐織(あついたからおり)・縫箔(ぬいはく)など