箔押体験ワークショップ 箔のお稽古「丸盆」

2018年10月【第96号】
  • 今回のワークショップで完成した丸盆。孔雀の体の部分はアルミ箔で、ほかはすべて金箔を使用している。

  • 基材は樹脂製の丸盆。使う道具は“箔箸”と綿(100%木綿)、カッター、はさみ、定規、マスキングテープなど。このほかに、接着剤用の筆と箔をはらうための筆も使う。

  • 鳥、蝶々、扇子、花など自然をモチーフにしたデザインシートの中から、組み合わせを自由に選べるのも楽しい。

  • 箔をはさんで乗せる作業は、最も緊張する瞬間。箔の扱いに慣れている先生がコツを教えてくれるので安心だ。

  • 筆で細かい部分をやさしくはらうと、徐々にシートの模様が浮かび上がってくる。

 石川県金沢市と日本橋を拠点に、それぞれコンセプトの異なる店舗で金箔の魅力を発信する箔座。今号では、箔座日本橋でも特に人気の高い「箔のお稽古」のワークショップの様子をレポートする。今回は「丸盆」。
 黒い丸盆の上に好きなデザインシートを乗せ、その上から箔を押していく作業といえば簡単に聞こえるが、実は地道で繊細な作業が続く。1枚の箔の厚みはなんと1万分の1ミリ。自分の息が少し当たっただけで飛んでしまうほどの薄さゆえに、取り扱いにもコツがいる。

 “合紙(あいし)”という紙に挟まれた箔を、竹製の“箔箸(はくばし)”で挟んでさっとしごき、接着剤を塗ったシートの上に、箔だけをそっと置く。この作業がむずかしい。手首をうまく使わないと、箔が破れてしまったりよれてしまったりするのだ。箔を乗せたあとに、上から綿でポンポンと押さえることで、次第に模様の形になじんでいく。細かい部分は筆を使って、箔を丸盆に定着させる。使う道具も工程も、実際の箔職人とほぼ同じだというから驚きだ。いつの間にか、参加者の皆さんの表情は真剣そのもの。およそ2時間後、完成した丸盆はどれも誇らしげに輝きを放っていた。

DATA

箔座日本橋
東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町1 1階
03-3273-8941(10:00~20:00)
※ワークショップは8月と12月に開催予定 www.hakuza.co.jp


※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。