日本橋 熈代祭(きだいまつり)

2017年12月【第86号】
  • 浮世小路に並ぶ屋台には、日本酒を求める人々の行列ができた。

  • 「まちなか伝統パフォーマンス」では、華麗なけん玉さばきや琴の演奏で観客を楽しませた。

  • 東京都立富士高等学校の生徒の皆さんによる「リズムなぎなた」は、新しさと伝統を融合した圧巻のステージ。

  • 「ぽっかぽか市」では、各地のアンテナショップや名店の屋台が登場。写真は奈良まほろば館の飛鳥鍋風にゅう麺(500円)。温かく、ほっとする一杯。

  • 「まち文化ストリート」で体験したのし袋づくり。和紙の手触りが心地よい。

 今年で開催2回目を迎える「日本橋 熈代祭」。日本橋界隈にある「通り」にスポットを当てた今年は、食やお酒、ステージイベントだけでなく、江戸時代から続くさまざまな伝統文化も体験できるということで参加してきた。
 まずは昨年も好評だった「福徳の森 日本酒祭morinomi2」。全国各地から20蔵の銘柄が参加し、約100種類の日本酒の飲み比べができるというもので、福徳の森周辺は昼間から多くの日本酒ファンでにぎわっていた。

 仲通りで行われた「まち文化ストリート」では、小津和紙監修ののし袋づくり体験に参加。折り目を一つつけるだけでも、和紙の種類によってニュアンスが変わるのでおもしろい。完成した自分だけののし袋を、参加者たちが嬉しそうに持ち帰る姿が印象的だった。福徳の森では、空手や和太鼓演奏、歌舞伎ワークショップや舞踏など、伝統芸能のステージを観覧。忘れてしまいがちな"日本人の和の心"を思い出させてくれるパフォーマンスの数々に、会場は夜まで大いに盛り上がった。