日本橋で"盆踊り"体験

2017年10月【第84号】
  • ゆかたの人も私服の人も、心を一つに踊る「中央区大江戸まつり盆おどり大会」。

  • 夕暮れの空をバックに行われた、梯子乗りの様子。

  • 日本橋小学校の子どもたちによる子ども神輿には、鳳凰の代わりに日本橋の麒麟像の写真が飾られていた。

  • 「夏休み盆踊り納涼縁日大会」では、あじさい通りに櫓が登場。

  • 室町の盆踊りで太鼓を担当するのは、地元の小学生たち。

 まずは浜町公園の「第28回 中央区大江戸まつり盆おどり大会」。17時半、甘酒横丁交差点からスタートしたオープニングパレードの一行が浜町運動場に到着すると、提灯で飾られた大きな櫓(やぐら)の前で、梯子乗りや、纏(まとい)振りなどの町火消の伝統芸が披露された。18時半過ぎに盆踊り大会がスタート。“東京音頭”や“炭坑節”のほか、“ダンシングヒーロー”などの懐かしい曲に合わせて、見よう見まねでステップを踏んでみた。地元住民以外に、仕事帰りのワーカーが笑顔で踊る姿も見える。空が暗くなるにつれ、踊りの輪はどんどん大きくなり、盆踊りの終盤には運動場を埋め尽くすほどの人々でにぎわった。

 翌日は、室町一丁目のあじさい通りで行われた「夏休み盆踊り納涼縁日大会」へ。土曜の夕方ということもあり、地元の家族連れの姿が目立つ。金魚すくいや輪投げ、綿あめなど、縁日の店が繁盛していて、盆踊りが始まる前にほぼ完売という人気ぶり。17時半に音楽が流れ始めると、櫓の周りに人々が集まり、盆踊り大会が始まった。前半は大人が中心に踊っていたが、後半はアニメ系の楽曲が多く、子どもたちが目を輝かせながら踊りの輪に加わっていた。 日本橋の盆踊り大会は、人々の温かい人情と、どこか懐かしさが感じられる空間だった。