寛ぎの空間でいただくモロッコ料理 DALIA食堂

2016年01月【第63号】
  • クスクスに野菜をじっくり煮込んだスープをかけていただく『野菜たっぷりのクスクス』(1,000円)。香辛料のアリッサをお好みで。奥はチュニジアの揚げ物『ブリック』(600円)。

  • ビーフのミートボールをトマトソースで煮込み半熟卵を落とした『ビーフケフタのタジン』(1,300円)。白神こだま酵母、秋田産の減農薬栽培による石臼全粒粉、自然塩を使った平焼きパン『ホブス』(1個200円)とともに。

  • 上/絵本に登場する屋根裏部屋のような楽しい雰囲気の中2階。下/低めのソファや趣のある木製家具が並ぶ1階のテーブル席。

  • 上/世界の雑貨が飾られた店内は、眺めているだけで時間を忘れてしまう。一部は購入も可能。下/2階の事務所で飼われている猫のまるちゃんがお出迎えすることも。

 小伝馬町駅近くにあるDALIA食堂は、異国情緒溢れる空間。もともと世界の手仕事の雑貨を扱っていた同店が、モロッコ料理を中心に提供したのが6年前のこと。「当初はイベント時にケータリングで料理をお出ししていたのですが、キッチンをつくり、本格的に食事を提供するようになりました」と語るのは、シェフの高森志帆さん。フレンチレストランで働いていた頃にモロッコ料理を知り、その後、現地に通って学んだのだそう。

「いまではお客さまが旅した国の料理をつくったり、イベントに合わせてインド、ブルガリア、日本料理をつくったりすることもあります」。それに伴い、いろいろな国のビールやワインも充実している。

 モロッコ料理で使う食材は、野菜、クミンやシナモンなど香りの高いスパイス、ハーブ、牛肉、マトンなど。辛みの強い香辛料はほとんど使用しないため、年代を問わずに親しみやすい。「よく、日本人向けにアレンジしているのかと聞かれますが、そうではありません」。ご近所に暮らす方々や近隣で働く女性などが多く訪れるという。

 おすすめは、スパイスの効いたミートボールをトマトソースで煮込んだ『ビーフケフタのタジン』。ベジタリアンでも楽しめる『野菜たっぷりのクスクス』も人気だ。いずれも、どこか懐かしくほっとする味わい。友人宅のように寛げる中2階で、仲間と小さな集まりを開くのもいい。

DATA
店名 DALIA食堂
住所 東京都中央区日本橋大伝馬町2-9
03-3663-3021
営業時間 火・水曜12:00~20:00(L.O.19:00)、木・金・土曜15:00~22:00(L.O.21:00)
日・月曜、祝日休
URL http://www.dalia58.com

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。