新鮮な鶏肉が存分に味わえるお弁当 茅場町 鳥徳

2014年02月【第40号】
  • 二段重の『特製B弁当』(チキンスープ付、980円)。このほかに、きじ焼きとつくねがご飯に乗った『特製A弁当』(800円)や『鳥鍋御飯』(1,000円)なども。セルフサービスで白菜のお新香がいただける。

  • 大きな看板が目印の入口。1階はガラス張りの厨房にカウンターとテーブル席。

  • 2階は広々としたお座敷になっている。ランチは中央区内なら出前も可能だ。

  • 「鶏は火加減が難しいんです」と鍋島さん。焼き鳥はひな肉が塩、つくねは薄口のタレ、もつ焼きは薄口と濃口のタレを重ねて焼く。お好みで肉の種類と味つけを変えることもできる。

日本橋茅場町にある鳥徳は、明治時代から続く鶏料理の店。種類の豊富なランチメニューは、証券や金融関連の企業が集うこの界隈ならではエピソードから生まれている。中でもいちばん人気の重箱弁当をご紹介。

 昭和の香りを色濃く残し、まるで映画に登場する建物のような佇まいの鳥徳。戦後すぐに建てられた店舗は、少しずつ手を加えながら、いまも大切に守られている。

 初代の徳太郎氏が富山県から出てきたのは明治のこと。当時、世の中では牛鍋が流行っていたが、非常に高価だったことから、庶民でも楽しめる味を提供したいと鶏すき屋を始めたのだという。終戦後、焼き鳥やチキンカツ、鰻などがメニューに加わった。

 高度成長期になると、この界隈には多数の証券会社が立ち並び、お昼どきにはたくさんの証券マンたちが時間を惜しんで食事をする姿が見られた。「その頃の証券取引所は手作業でやりとりしていて、人がひしめき合う満員電車のような雰囲気。重労働だったんですね。とにかくみなさん、たくさん召し上がりましたよ」と、四代目の鍋島孝太郎さんは話す。

 そこで、少しでも鋭気を養ってもらおうと考案したのが3種類のお弁当だ。長年愛されてきたメニューのうち、とりわけ人気が高いのが『特製B弁当』。一段目に焼き鳥3本(ひな肉、もつ焼き、つくね)と一口チキンカツ2切れ、玉子焼きが入り、二段目にはご飯がぎっしり詰まっている。「さっと食べられるよう、串に刺した焼き鳥と一口カツにしたんです」。仕事でよいことがあると、これらのおかずに鰻の蒲焼きを加えた『特製C弁当』を頼む常連客もいるという。

 鶏肉の鮮度は折り紙つき。良質なタンパク質をたっぷり含んだ鶏料理でスタミナをつければ、午後からの仕事もはかどること間違いなしだ。

DATA
店名 茅場町 鳥徳
住所 東京都中央区日本橋茅場町2-5-6
03-3666-4692
営業時間 11:00~14:00、17:00~22:00(L.O.21:15) 土・日曜・祝日休
URL http://www.toritoku.com

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