健康と長寿への祈りを込めたそばランチ 薮伊豆総本店

2013年12月【第38号】
  • 『じゅげむ定食』(1,050円)。グルメサイトの食育キャンペーンに合わせて考案したメニュー。そば2枚で総カロリー840kcal、1枚で頼むと687kcalになる。もりそばは、かけそばにも変更可能。

  • 上/2階には掘りごたつ式のお座敷もある。3階には高座が設えてあり、定期的に「落語とそばの会」を開催している。
    下/落ち着いた雰囲気の店内。お昼時は1階と2階での営業となる。ビジネスランチはもちろんのこと、明るいうちからゆったりと杯を傾けるお客さまも多い。

  • そば粉は香り豊かな玄そばを使用。門の横にある製粉所で、毎日、石臼を使ってそば粉を挽き、その日のうちに打って提供している。

昭和通りのほど近くにある薮伊豆総本店は、江戸情緒溢れる門構えの店。お昼には近隣のオフィスワーカーや女性客などで賑わう。健康志向に合わせて開発したという、低カロリーで栄養バランスのよい人気ランチをご紹介。

 薮伊豆総本店の歴史は江戸時代、天保年間(1830~1843年)にまで遡る。京橋の地にて「伊豆本」の名でそば屋を営んでいた同店は、明治15年(1882年)に神田やぶそばの暖簾に包含され、薮と伊豆をとって「薮伊豆」の名になった。17年前に日本橋に店を移し、現在は六代目の当主が店を切り盛りしている。

 ランチ限定のメニューとして人気を呼んでいるのが、『じゅげむ定食』だ。健康と長寿をテーマに考案したものだという。鶏とごぼうの柳川小鍋、そばの実の炊き込みごはん、高野豆腐、きんぴら、かまぼこ、そばと薬味がつく。脂質が控えめで、食物繊維がたっぷり。お腹がしっかり満たされ、なおかつ胃もたれしない食後感がなんとも嬉しい。定食の名前は、落語の演目“寿限無”にちなんでつけたという。

 「京橋に店があった頃、落語家の五代目柳家小さん師匠が店の3階のお座敷で、小さん一門による落語会をやっていました。それも、小さん、鈴々舎馬風、松旭斎すみゑ、と豪華でしたね」と話すのは、女将の野川雅江さん。現在も柳家一門と縁が深く、孫の花緑師匠が「落語とそばの会」を開催している。

 ランチ限定メニューにはこのほか、もりそばに天ぷら、サラダなどがつく『まねき猫ランチ』(1,050円)もあり、こちらも好評。昔からそばのお土産も手がけていて、手軽に食べられる『そば弁当』(つゆ、七味付きで630円)や、風味豊かな『そば寿し』(1,050円)は、家やオフィスでも江戸の粋が味わえる一品。納会や年越しそばに最適だ。

DATA
店名 薮伊豆総本店
住所 東京都中央区日本橋3-15-7
03-3242-1240
営業時間 平日11:00~15:00(L.O.)、月~木17:00~22:00(L.O.21:00)、金曜17:00~22:30(L.O.21:30)
土曜・祝日11:30~21:00(L.O.20:00) 日曜休
URL http://www.yabuizu-souhonten.com

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。