ちょっと贅沢な粕漬を気軽な定食で 京粕漬 魚久 イートイン あじみせ

2012年01月【第15号】
  • 看板メニューの「ぎんだら京粕漬定食」1,260円。一週間ほど漬け込まれ、酒粕がしっかりと染みこんだぎんだらは、ふっくらと焼き上げられて皮まで美味。南魚沼産こしひかりのご飯、粕漬に合うように選んだという広島産・府中味噌のお味噌汁とで、すでに一汁一菜の完璧なる味わい。月替わりの小鉢二品と香の物がつき、おもわずご飯をおかわりしたくなる。

  • しっとりと落ち着いた雰囲気の魚久本店ビル。イートインあじみせは階段かエレベーターで2F へ。人形町駅から徒歩2分、水天宮前駅から徒歩4分。

  • モダンな店内は全38席。カウンター越しに職人さんの仕事が見られる。定食はそのほか「さけ京粕漬定食」1,050円、「魚久おすすめ定食」840円など。

年末年始のご贈答品として人気の高い粕漬専門店「魚久」。厳選した素材をつかい、丹念に漬け込まれた粕漬は、長年、多くの食通に愛されてきた。その粕漬を熟練の職人の技とともに味わえるおひるのメニューをご紹介。

 食に情熱を傾けた作家・向田邦子は、エッセイ「女の人差し指」で、「人形町へきたら寄らずにおれないところ」として魚久を綴った。贈れば喜ばれ、贈られればその日の食卓が心待ちになる、それが名店・魚久の粕漬だ。

 奈良に生まれて京で修行を積んだ初代が、大正3年、日本橋蛎殻町に高級鮮魚の小売業「魚久商店」を営んだのが暖簾の始まり。昭和15年に二代目が江戸割烹を開いたところ、季節の会席で供した粕漬が評判を呼び、粕漬専門店「京粕漬 魚久」へと姿を変えた。この老舗の味を、店内でいただくことができるのが本店2Fにある「イートインあじみせ」だ。「まずはうちの粕漬を味わっていただきたい」という四代目・廣田光明さんの思いにより、8年ほど前からランチ限定の粕漬定食を始めたのだという。魚はすべて熟練の職人が炭火で焼いている。

 3種類の定食のうち、一番人気はなんといっても「ぎんだら京粕漬定食」。脂の乗った上質なぎんだらに南魚沼産こしひかりのご飯、こだわりのお味噌汁、小鉢が二品と香の物がつく。互いが互いを引き立て合い、味わいが幾重にもふくらむ。日本に生まれてよかったと思える瞬間だ。「どうしたらお客様に喜んでいただけるか。それだけを考えてメニューを組んでいます」と取締役総務部長の小澤美昭氏。粕漬のうま味が最大限に引き出された定食を、ぜひ一度、味わってみてほしい。

DATA
店名 京粕漬 魚久 イートイン あじみせ
住所 東京都中央区日本橋人形町1-1-20
03-3666-3848
営業時間 11:00~14:00(L.O.13:30) 土・日曜・祝日休(年末年始…12/29~1/3休)
URL http://www.uokyu.co.jp/

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。