江戸が香るとっておきの逸品たち 京はし 満津金(まつきん)

2018年06月【第92号】
  • 『御朱印帳』は税込2,200円から。写真左は、京橋つなぎの柄。写真右は生地持ち込みの一例。中央区観光協会オリジナル「千社札風呂敷」で作成したもの。町の名前を入れた千社札風の柄が楽しい。

  • 左/町内鳶と祭禮道具を描いた『ぽち袋』(3枚入/税込300円)。全12種類を2枚ずつセットした『箱入りぽち袋』(税込2,600円)は、一般的なぽち袋より細長くてスタイリッシュ。右/竹紙製の一筆箋『消し札』( 60枚入/税込2,500円)。左下の消し札に生まれた地名と自分の名前が入れられる。

  • 御朱印帳は、常時100柄以上、店内に所狭しと並んでいる。名前が入れられるほか、生地の持ち込みも受け付けている。

  • 「いまに息づく“本物”の江戸文化を伝えていきたい。『おっ、さすが京橋だね』と言われたら嬉しいですね」(店主 細田剛さん)

  • 2016年11月に開店し、2年目を迎えた。京橋駅からすぐ。弓張提灯などが飾られ、ビル街の中にあって江戸の風が吹いてくるような佇まい。

 今回は山王祭特集に合わせ、京橋の店をご紹介。京はし 満津金は、昭和6年(1931年)創業の金陽社印刷所が運営する店。店主である三代目の細田剛さんは、「京橋で生まれ育ち、印刷業を営む私達だからこそできることを発信していきたいと考えて開いたのがこの店です」と話す。
 取り扱っているのは、神社仏閣めぐりのおともにぴったりの御朱印帳や、細田さんが「江戸具」と呼ぶ一筆箋や手ぬぐいなど。御朱印帳は和式製本の技術を取得した熟練工が仕上げる逸品。一筆箋には、京橋と縁の深い竹からつくる“竹紙”を使ったものもある。

 ぽち袋に描かれた江戸町火消の絵は、江戸町火消錦絵師の岡田親さんによるもの。いずれも絵柄や制作に工夫が凝らされており、一つひとつの商品にさりげない“物語”が感じられる。細田さんにそれらの“物語”を聞きながら、贈る相手に合わせた品選びをしてはいかがだろう。

DATA
店名 京はし 満津金
住所 東京都中央区京橋2-6-5
080-3543-2668
営業時間 火~土曜12:00~19:00
日・月曜・祝日・年末年始休
URL http://www.kin-yosha.co.jp/matsukin/

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。