
文久2年(1862年)創業の日本橋鮒佐は、新鮮な醤油の風味と、絶妙なバランスで調合された“たれ”で知られる江戸前佃煮の名店。
佃煮には、醤油をたっぷり入れて汁気を残したまま仕上げる“浮かし煮”と、醤油をとことん吸わせる“炒り炊き”の二通りのつくり方があり、関東では“浮かし煮”が主流だそう。
煮た後に残るつゆは“たれ”と呼ばれ、次につくる際に活用される。海藻類、魚介類、野菜類などの“たれ”をバランスよく調合することによって、その店の個性が生まれるのだ。
「“たれ”は、ちょっと間違えてもそれなりの味になりますが、それを3日続けると味が狂ってしまい、元に戻すのに3ヶ月かかるんです」と教えてくれたのは宮内悠さん。品質改良や商品開発に熱心な若旦那だ。
そうした日々の徹底管理によって受け継がれる『江戸前佃煮』は、熟成した“たれ”と3種類の新鮮な醤油を合わせた、すっきりとした辛口の味が特長。炊きたてご飯との相性はもちろん、日本酒やスパークリングワインなど、お酒の肴としてもよく合う。
また、鰹節と昆布の合わせだしをかけていただく『江戸前佃煮 ぶぶ漬けセット』は、佃煮の旨みが際立ち、また違った味わいが楽しめる。ちょっと胃が疲れている日や、残業で帰りが遅くなった日に、さらさらといただけば、ほっとした気持ちになれるだろう。
だし、醤油、たれ、という日本人にとって馴染み深い良質な味が、ぎゅっと詰まった『江戸前佃煮』をぜひ堪能して。
店名 | 日本橋鮒佐 |
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住所 | 東京都中央区日本橋室町1-12-13 |
☎ | フリーダイヤル 0120-273-123 |
営業時間 | 10:00~18:00(祝日11:00~16:00) 日曜休(12月を除く) |
URL | http://www.ganso-tsukudani.com |