時代を超えて愛され続けているお菓子 三原堂本店

2011年05月【第7号】
  • 左/醤油入りで濃い皮が特徴でもある「どら焼き」200円
    右上/三原堂、水天宮、御守、梵字、錨など5種類の模様入り「御守最中」126円(1個/小)
    右下/うるち米を使い、つぶつぶ感を残して薄く焼き上げた「塩せんべい」は1枚40円。伯方の自然塩とドイツ産の希少な岩塩を使用

  • 上/和菓子と洋菓子がずらりと並ぶ店内。和菓子はもちろんだが、クッキーや焼き菓子などの洋菓子も人気
    右下/和菓子ショーケース定番商品の「うさぎ饅頭」 (221円)や「栗入りきんつば」(168円)は、お使いものに

  • もちもちした求肥の中には、白餡と金時豆がひと粒入っている。安産のシンボルである犬をモチーフにした「子宝いぬ」750円

日本橋人形町にある安産の神様で有名な水天宮。その門前町の一角に明治10年(1877年)、初代・三原田宗元が開いた菓子屋が「三原堂本店」だ。当時、水天宮は五の日だけ一般参拝が許されていた。そこで水天宮のお守りを店が預かり五の日以外にやってきた参拝客にお分けしていたという。

 そんな水天宮との深い関わりから生まれた和菓子「御守最中(おまもりもなか)」。水天宮の護符を型取った最中の皮には、北海道十勝産の小豆を丁寧に練り上げた粒餡がたっぷり詰まっている。香ばしくサクッとした皮、しっとりした餡の織りなす食感や上品な甘さの最中は、老若男女問わずファンも多い。縁起ものとしてだけではなく、その味わいゆえに時代を超えて愛され続けているお菓子だ。

 そして三原堂本店といえば、店内に甘い香りを漂わせている「どら焼き」も忘れてはいけない。モチッとした皮に相性抜群のあっさり粒餡、作りたての味を愉しみに多くの人が列をなす。

 由緒ある和菓子をはじめ、煎餅や餅菓子の素朴系菓子から練り切りなどの上生菓子、さらに洋菓子も揃う「三原堂本店」。地元の人や参拝客から外国人観光客まで、多くの甘いモノ好きでいつも賑わっている。

DATA
店名 三原堂本店
住所 東京都中央区日本橋人形町1-14-10
03-3666-3333
営業時間 9:30~19:30(日曜・祝日~18:00)  元旦のみ休
URL http://www.miharado-honten.co.jp

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