時代を超えて愛される暮らしの道具 江戸屋

2011年03月【第5号】
  • デザインもステキな化粧刷毛。今でも歌舞伎役者や芸子衆たちに使われている。

  • 天井からは、つりさげられたブラシやたわしなどがズラリ。区分けされた棚にも商品がギッシリ

  • 大小やデザインの違うたわし、歯ブラシや毛玉とり、靴ブラシなど、暮らしの道具がずらり。

昔ながらの技法や素材を使って、職人が一本一本丹念につくりあげる「江戸刷毛」。江戸中期に発行の書物にも江戸刷毛という名称が使われており、現在では、表具の糊を塗る経師刷毛、和化粧の白粉刷毛、織物の染色刷毛などが江戸刷毛として東京都知事指定の伝統工芸品になっている。

 将軍家お抱えの刷毛師だった初代・利兵衛は、享保3年(1718年)に将軍家から「江戸屋」の屋号を賜り、江戸刷毛専門店として開業。江戸時代には暮らしの道具としてなくてはならないものだった刷毛、そのため質のいい刷毛を求める人々で店は常に賑わっていたそうだ。

 明治時代には、西洋化への時代の流れにあわせてブラシも作りはじめる。江戸刷毛の技術を活かして、歯ブラシや洋服ブラシといった生活道具から船舶のデッキブラシや工業用の研磨ブラシなど多種多様な商品を生み出してきた。

 今では、取り扱う刷毛やブラシ類は、3000種類以上! 伝統だけにこだわることなく、新たな価値を生み出してきた江戸屋。時代を超えて愛される暮らしの道具がここにある。

DATA
店名 江戸屋
住所 東京都中央区日本橋大伝馬町2-16
03-3664-5671
営業時間 9:00~17:00  土・日曜、祝日休
URL http://www.nihonbashi-edoya.co.jp

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。