日本橋エリアの東西をめぐる無料巡回バス「メトロリンク日本橋Eライン」が運行を開始しました。おでかけするにも気持ちがいいこの季節に、バスを使い、ちょっと歩きながら趣のある建物や街並みを眺めてみませんか。時を重ねた佇まいや凝らされた意匠など、新たな視点でめぐると、いつもと違った日本橋に出会えそう。
2016年11月 【第73号】外観をよく見ると石造りのふくろうが12羽鎮座する。ふくろうは商人の間で招福の縁起担ぎとして親しまれているそう。
棚や引き出し一つひとつは創建当初のもので、ガラスの玄関や窓などとともに歴史を感じさせる。
溝彫の列柱が強調され、柱や窓格子の装飾が細やかに配されている。玄関まわりにある照明や看板は可愛らしさを添える。※内観は見学不可
町家建築の外観に、ひと際目を引く寄せ書看板は明治期の高名な書家・日下部鳴鶴の門下である四天王各人が一字ずつ揮毫(きごう)した。
改築の際、そのまま外して付け替えられた唐傘天井。うぶけやの商標が記された中央の照明ほか、建具などは特注でつくられ建築当初からのものが多い。
人形町二丁目の一角。歯科として営業されていた家屋と、大正12年(1923年)創業で昭和27年(1952年)に置屋を改装した喜寿司が軒を連ねる。
地上5階・6階と塔屋がひな壇状となっている。地上からは正面・側面を見て、クルーズで日本橋川から背面を見ると、外観の構造の違いを楽しめる。
西洋古典様式の重厚な意匠で統一。外観は水平、垂直の線が強調され、アールデコ風の装飾なども採用している。
右/季節のフルーツを使った日替わりの『ケーキセット』(税込600円)はコーヒーか紅茶が選べる。しっとりした自家製ケーキはクリームと絶妙なバランス。
左/屋根の上には風見鶏が取り付けられ、入口付近の緑も年月を感じさせる外観。カフェの前は焼き鳥屋だったとは思えないほど。