こだわり、そろえる新生活

もうすぐ新年度。年度終わりの3月は生活や仕事環境が変わる方も多いのでは。今号ではひと足早く、新調したくなる生活アイテムをご紹介します。伝統の技術を継承する老舗から、最近オープンした注目のショップまで。せっかく買うならこだわりの“いいもの”を選んでみませんか。

2016年03月 【第65号】

家の中と外をシームレスに繋ぐ

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上/店内の手前は屋外の雰囲気に近く、奥(写真)は屋内の雰囲気に近い空間づくりで、商品が配置されている。 中/アメリカのテーブルウェアメーカー DINEXとコラボした『HNBC DINEX Mag』(全7色各1,200円)。持ちやすく、耐久性や保温性にも優れている。新色も随時発売予定。 下/バッグで知られる倉敷帆布の布を使用した『Just right Chair』(各28,000円)は、オフホワイト、サンドベージュ、カーキの3色。長時間座っても疲れないように、高さや背もたれにも工夫が。

アパレルショップを中心に内装や家具などを手がけるデザイン事務所が、2014年にINOUTをオープン。屋内外を問わないデザイン性と実用性を兼ね備えたオリジナル家具や、雑貨、衣類などを取り揃える。家具はナチュラルな色合いでどんな空間にもなじみ、素材のよさを損なわない天然由来を主成分とした塗料で仕上げられている。こだわりの店内を楽しみながら、さまざまなアイテムをチェックしてみて。

INOUT 東京都中央区東日本橋 3-11-10 ユタカビル1階
☎ 03-6661-7227
12:00~20:30(土・日曜・祝日~18:00)
火・水曜休
inout.tokyo

"光の彫刻"と賞賛される和紙照明

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上/ショールームにはイサム・ノグチ氏が"あかり"を制作する課程や功績がパネルで展示され、100点ほどの作品が揃う。和紙のシェードのみ購入も可能。 下右/奥の2面は白地が使われ、初期の作品を改良した『AKARI UFI-O』(23,000円) 下左/竹ひごを使わず、一枚の和紙でつくられたシンプルな『AKARI 1P』(10,000円)は、和紙のしわの陰影を美しく現す。

彫刻家のイサム・ノグチと、岐阜提灯の老舗 オゼキのもつ高い技術が融合した照明"あかり"。そのショールームが日本橋人形町にある。和紙と竹の産地で発展した伝統工芸品 岐阜提灯との出会いをきっかけに生まれた、多種多様の作品が並ぶ空間は圧巻。提灯の概念を超えたデザインと、やさしく透けて自然な光を灯す"あかり"は海外の方にも人気だそう。和室・洋室を問わず、インテリアにも。

あかり東京ショールーム 東京都中央区日本橋人形町1-2-6 オゼキビル2階
☎ 03-3667-3931
9:00~17:00
土・日曜・祝日休
www.ozeki-lantern.co.jp

日常に寄り添うガラス

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上/大小のティーポットや、紅茶の保温に役立つティーウォーマー(キャンドル付)が並ぶ。アクセサリーは季節ごとの新作も。 下/『Water Drop cup&saucerHTW-CS-001』(税込4,320円)と『ジャンピングティーポットJP-2』(税込4,320円)。カップは取っ手を数字やアルファベットに替えてオーダーも可能(制作に約2週間、ソーサーは別)。

耐熱ガラス製品で知られるHARIOによる工房とショップを兼ねた、HARIO ランプワークファクトリー。長年培ってきた耐熱ガラスの加工技術を応用し、デザインにこだわったテーブルウェアやアクセサリーが、職人の手作業で丁寧につくられている。コップや茶器はもちろん、小物入れにも適したカップや、火を使わずにアロマの香りが楽しめるポットなども。透明のシンプルなフォルムは、飽きずに毎日使える。

HARIO ランプワークファクトリー 東京都中央区日本橋大伝馬町2-10
☎ 03-5623-2143
11:00~19:00
日曜・祝日休
www.hario-lwf.com

軽くてぬくもりのあるやさしい桐の住環境

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上/ダイニングテーブル、チェア、チェスト、すのこベッドなどの家具に、スピーカーや玩具、雑貨が揃う店内。 下右/『桐の米びつ』(5kg用 13,500円)は虫が付きにくく、湿度・温度が保たれるため、精米した米を美味しく保存できる。10、20、30kg用も。 下左/はさみでカットできる『桐の中敷き』(1,850円)は23~28cm。温かいうえに湿気を吸い取るため、リピーターが続出しているそう。

桐タンスの製造技術を応用して、桐の家具などを製造するイシモクのショールーム KIRIKO。現代のライフスタイルに合わせ、桐の特性である軽さ、ぬくもり、断熱効果などを活かしたデザインアイテムが並ぶ。特に桐のまな板は、刃あたりがよく包丁の切れ味が活き、乾きやすく汚れにくいため手入れが簡単。6種類のサイズから選べる。ショールームでやさしい桐のよさを体感し、住まいや生活に合った逸品を見つけてみて。

KIRIKO 日本橋店 東京都中央区日本橋本町3-9-1
☎ 03-3808-0811
10:00~17:00
日曜・祝日休
www.ishimoku.co.jp

身だしなみを引き立たせるブラシ

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上/髪の長い女性には、やや硬めの『ヘアーブラシ 6行植え 特級黒豚毛』(5,000円)。髪質や毛量の違いに応じたブラシが揃う。梳くたびに髪に艶を与え、静電気も起きにくい。頭皮の血行を促す『洗髪ブラシ』(2,200円)も人気。 中/『フェイスブラシ』(3,000円~)、『チークブラシ』(1,500円~)、『アイシャドウブラシ』(1,800円~)、『リップブラシ』(1,400円~)などの化粧ブラシは、毛先も柔らかくやさしい使い心地。店舗限定のチークとフェイスのブラシセットも人気。 下/天井から吊されるブラシたち。店内には刷毛や身だしなみを整えるブラシや掃除用ブラシが多数。試して、素材のよさを体感してみて。

初代が徳川将軍家のお抱え刷毛師の江戸屋は、創業後、刷毛専門店として培った技術を応用し、多様なブラシを生み出してきた。洋服や靴、髪やメイクなど、プロも愛用するブラシが揃い、熟練した職人が手がけるため長く愛用できる。毛質をしっかり選別した天然素材のため、使い心地がよく、頭皮や肌にやさしい。上質なブラシで毎日の身だしなみを整えてみては。

江戸屋 東京都中央区日本橋大伝馬町2-16
☎ 03-3664-5671
9:00~17:00
土・日曜・祝日休
www.nihonbashi-edoya.co.jp

美しい布地の傘で雨の日もおしゃれに

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上/『婦人向け甲州織チェック柄8本骨折り畳み傘』(税込10,800円)。傘の生地を裁つ際、柄がうまく組み合わさるように型をとる職人技が光る。 下右/店内には婦人、紳士の多様な傘がずらり。職人が年間4,000本ほど手がけるそう。 下左/『甲州織両面16本骨長傘ベージュ/オレンジ』(税込19,440円)は骨組みが多く丈夫でありながら、上品な風合い。

デザイン性と耐久性を併せ持つ日本製の傘を扱う絆傘処(ばんかところ)。雨傘の多くは、先染めした糸をしっかり縫い合わせる傘専用生地 甲州織りを使用し、プリント地にはない色つやを誇る。骨組みにはカーボンファイバーとアルミを使用し、錆や強風による折れにも強い。生地の張り替え、部品の交換などの修理やオーダーメイドも可能。普段使うものこそ、細部にまでこだわった上質のものを選びたい。

絆傘処(ばんかところ) 東京都中央区日本橋大伝馬町15-3
☎ 03-6206-2570
平日10:00~18:00(土曜は前日までに要予約)
日曜・祝日休
www.bankatokoro.jp

軽く使いやすいオーストリア食器

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上/パーティー料理が映える大皿やディナーディッシュをはじめ、人気のカップ&ソーサーなど食卓を彩る陶器400~500点が揃う店内。現地で製造終了となったレアな商品が店頭に並ぶこともあるそう。下右/『緑の炎 角ディッシュ』(各2,100円)。小さい方はオリーブオイルやソース皿などに、大きい方は前菜や取り皿にぴったり。色違いで黄色も。 下左/『カフェオレボウル』(3,600円)はシリアルや小どんぶりなど多用途に使える。

創業500年あまりの歴史をもつオーストリアの陶器メーカー「グムンドナーケラミック」のショップが、2015年9月に人形町へ移転。遠方から買い求める方がいるほど、長年親しまれている。絵柄は職人による手描きで、定番からモダンまでデザイン豊富。良質な土を原材料に、適度な厚みがありながらも軽く、使いやすい。洋食はもちろん、和食でも盛りつけが映えるので、さまざまなシーンで活躍しそう。

グムンドナーショップ 東京都中央区日本橋人形町1-6-2 安井ビル1階
☎ 03-6206-2353
10:00~19:00(土曜・祝日~18:00)
日曜休
www.schuco.co.jp