福を招いてくれそうな老舗の銘菓 重盛永信堂

2018年02月【第88号】
  • しっとりとした口どけのよさが魅力の『人形焼』(1個税込130円)と、ほんのり甘い『カステラ焼』(1個税込30円)。タイミングがよければ熱々の焼きたてが味わえる。

  • ショーケースには、こんがりときれいに焼き上げられた『人形焼』や『カステラ焼』がずらり。カステラ類は1個から購入できるので、週末は食べ歩きのお客さまも多く訪れる。贈答用に箱詰めも可。

  • 『ビンズ煎餅』(130g入税込500円)。卵と砂糖の入ったやさしい甘さの生地に、フライビンズの程よい塩気が絶妙にマッチ。ビンズの食感も楽しく、あとをひく美味しさ。

  • これらの型を使い職人が焼き上げる姿を、店頭から見ることができる。ちなみに『人形焼』の型は七福神ならぬ六福神で、7人目の神様は買っていただいたお客さま。

  • 店頭では主演の阿部寛さんの等身大パネルがお出迎え。ドラマ「新参者」に登場したときもかなり反響があったとのことで、映画を機にますます人気に火が付きそうだ。

 水天宮前交差点にある重盛永信堂は、創業100周年を迎えた人形焼とゼイタク煎餅の店。店先には甘い香りが漂い、地元客や観光客で連日賑わっている。
 七福神の顔をかたどった『人形焼』は、極薄の皮の中にこし餡がたっぷり。型ごとに餡の絞り加減を微妙に調整することで、隅々まで餡を行き渡らせ、なおかつきれいな形に仕上げるのがこだわりだ。この『人形焼』は、映画「祈りの幕が下りる時」にも登場する。「福澤克雄監督は“映画もヒットするのがいちばんだから”と、商売繁盛の神様である恵比寿様が特にお気に入りでした」と専務の重盛永一郎さんが撮影時のエピソードを教えてくれた。

ゼイタク煎餅の中でいちばん人気なのが『ビンズ煎餅』。油で揚げた小粒のそら豆が入っていて、ほんのりとした塩気がビールにもよく合う。熟練の技で職人が一つひとつ丁寧に焼き上げる人形焼とゼイタク煎餅は、手づくりの温もりが感じられる手みやげとして、幅広い世代に喜ばれることだろう。

DATA
店名 重盛永信堂
住所 東京都中央区日本橋人形町2-1-1
03-3666-5885
営業時間 9:00~20:00、土曜・祝日9:00~18:00
日曜休(戌の日や大安の場合は~18:00で営業し、翌月曜休)
URL http://www.shigemori-eishindo.co.jp

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。