和菓子の専門店 榮太樓總本鋪

2010年12月【第2号】
  • 飴のひと粒ひと粒に、「榮」の文字を刻印。縁起がいいからとお祝いごとの贈り物にする人も多い。缶ケース入り「梅ぼ志飴」、缶ケース入り「抹茶飴」ともに347円

  • 左上/練った小麦粉で餡を箔のように薄く包んで、ごま油で焼きあげた「金鍔」189円。ごま油の香ばしさ、皮のもっちり感、粒あんの風味、満足感の高いお菓子だ。
    右上/長時間にても割れにくい「金時ささげ」を丁寧に蜜煮にした「甘名納糖」630円。グラッセのような味わいでコーヒーや紅茶にもぴったり。
    下/榮太樓飴シリーズは、缶もさまざまな柄や模様のモノが多く、コレクター心をそそられる。

  • 定番の焼き菓子から季節限定のお菓子など、あれもこれもと心が躍る榮太樓日本橋本店。
    日本橋本店喫茶室「雪月花」では、「クリームあんみつ」787円などの甘味もいただける。

安政4年(1857年)、日本橋に創業した「榮太樓總本鋪」。刀の鍔から名称がついた「金鍔(きんつば)」など創業時からのお菓子に加えて、季節の生菓子や焼き菓子など、銘菓がずらりと揃っている。

 榮太樓名物といえば、初代・榮太樓が南蛮渡来の砂糖菓子「有平糖(あるへいとう)」に工夫を凝らして創りあげた「梅ぼ志飴」だ。コクのある独特の甘さ、カリッと軽やかに噛み砕ける榮太樓の飴は、抹茶飴、黒飴、紅茶飴、2010年春に50年ぶりの新商品「のど飴」が発売されて、5種類で展開している。

 日本橋本店限定「甘名納糖(あまななっとう)」も初代・榮太樓作。当時、高嶺の花だったお菓子を、誰にでも愉しんでもらいたいと、安いお豆で保存の効く蜜煮のお菓子を考案したのが始まりだ。

 昔と変わらず今でも多くの人に愛される江戸の味がここにある。

DATA
店名 榮太樓總本鋪
住所 東京都中央区日本橋1-2-5
03-3271-7785
営業時間 9:00~18:00  祝日休
URL http://www.eitaro.com/

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。