小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)

2018年12月【第98号】
  • illustration Kaori Doi

 11月22日頃は二十四節気で「小雪」。日ごとに寒くなり、野山に雪が舞い始める頃を意味している。紅葉も終わりを告げ、季節は晩秋から初冬へと移り変わっていく。
 11月23日は勤労感謝の日。1948年に国民の祝日として制定される以前は、その年の収穫を祝い、農作物の恵みに感謝する“新嘗祭(にいなめさい)”と呼ばれる宮中行事の日だった。飛鳥時代より大切にされてきたこの新嘗祭は、現在も皇居のほか、各地の神社で執り行われている。

 12月7日頃は二十四節気で「大雪」。いよいよ本格的に雪が降り出す頃を意味している。降雪の多い地方では、雪の重みで木が折れないように雪吊りを始める。木よりも高い支柱から八方に縄を渡す姿はさながら傘を少し開いたような趣があり、冬の風物詩といえる。
 この時季になると白菜や大根などの冬野菜や香り豊かな柚、脂がのって美味しくなる鰤、3月まで楽しめる牡蠣など、冬の味覚が市場を賑わす。そろそろ温かな鍋が恋しくなる季節だ。