霜降(そうこう)・立冬(りっとう)

2018年11月【第97号】
  • illustration MASASHI SHIMAKAWA

 秋の長雨も一段落し、北の方から徐々に山の木々が色づき始める。  10月23日頃は二十四節気で「霜降」。朝晩の冷え込みが厳しくなり、草木に霜がつくようになる頃を意味している。クヌギやナラ、カシワなどの木々はどんぐりの実を落とす。森に住む動物たちは、せっせと木の実を集めて冬支度を始める。街でもそろそろ暖かなストールを羽織りたくなる季節だ。
 11月7日頃は二十四節気で「立冬」。冷え込みが厳しくなり、冬の気配が深まる頃を意味している。暦の上ではこの日から立春までを冬という。家の庭や垣根には山茶花(さざんか)が鮮やかな紅色の花をつけ始める。花の形が似ている椿は散り際、花全体を落とすが、山茶花は花弁をはらはらと落としながら散っていく。

 この頃、本州では木枯らしが吹く。木枯らしとは晩秋から初冬にかけて吹く冷たい北よりの風のこと。東京と大阪で最初に観測される木枯らしは「木枯らし一号」として発表される。街でもそろそろ本格的な冬支度が必要だ。