処暑・白露(しょしょ・はくろ)

2018年09月【第95号】
  • illustration Kazuhiro Nonaka

 暑さが厳しかった今年の夏もそろそろ終わりを迎える。お盆を過ぎると真夏の照りつける太陽も表情を変え、空の色が少しずつ変わり始める。
 8月23日頃は二十四節気で「処暑」。暑さが少しやわらぎ、朝夕の風に涼やかさを感じるようになる。夕暮れどきには夏の終わりを告げるかのような虫の声が聞こえる。また、この時期は台風シーズンでもある。立春から数えて210日目の「二百十日」は台風が多い日とされてきた。各地では台風がこないことを願って“風祭り”など風鎮めの行事が行われる。

 9月8日頃は二十四節気で「白露」。暑さが弱まり、大気が冷え込んで草花に白い露が宿り始める頃を意味している。日に日に空が高くなり、入道雲が減って秋らしい雲が見られるようになる。山野ではススキが黄金色に染まる頃。ススキは別名「尾花」と呼ばれ、万葉集にも歌われている秋の七草の一つ。穂が風に揺れる姿は日本の秋の代表的な風景だ。