穀雨(こくう)・立夏(りっか)

2018年05月【第91号】
  • illustration Ryuto Miyake

 新年度が始まり、新たな一歩を踏み出した人も多いことだろう。桜前線も北上し、都内では若葉が茂っている。  4月20日頃は二十四節気で「穀雨」。稲や麦などの作物の生長を助ける雨を意味している。穀物だけでなく、草木や花などすべての植物にとっても恵みの雨だ。立春から八十八日目となる5月2日頃は「八十八夜」。“米”の字は八と十と八を重ねて出来上がることから、古くからこの日は農の日として縁起がいいと言われている。また、この頃に摘んだ茶葉は不老長寿の縁起物とされてきた。草の材料になるよもぎも旬を迎える。香りのよいよもぎはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で薬草としても重宝された。

 5月5日頃は二十四節気で「立夏」で、端午の節句でもある。季節は次第に夏めいてくる。田園地帯では川などにロープを張り、たくさんの鯉のぼりを風に泳がせる姿が見られる。風薫る5月。暖かな陽気に誘われて、そぞろ歩きを楽しもう。