春分(しゅんぶん)・清明(せいめい)

2018年04月【第90号】
  • illustration Sayaka Terashima

 卒業や就職、転勤など新生活に向けて準備を進めるこの時季は、さまざまな想いで期待がふくらむ季節だ。3月21日頃は二十四節気で「春分」。太陽が真東から昇り、真西に沈む日を意味している。昼と夜の長さが同じになるこの日は、一年のうちでも大きな節目と考えられてきた。春分を中日として、前後の3日間を含めた7日間を“春のお彼岸”と呼ぶ。先祖の霊を供養する日とされているが、古来は農作業を始める神祭を行っていたといわれている。こぶしの花が咲き、桜の蕾も少しずつ膨らんで、南の方から開花の頼りも聞こえ始める。

 4月5日頃は二十四節気で「清明」。万物が生き生きとすることを意味している。若葉が萌え、花々が咲き、生き物たちの生命が輝きを増す。4月8日はお釈迦様が生まれた日“灌仏会(かんぶつえ)”。各地では“花まつり”が催行される。
 春は別れと出会いの季節。街を優しく彩る桜を愛でながら、人とのご縁やつながりにあらためて感謝したい。