大寒(だいかん)・立春(りっしゅん)

2018年02月【第88号】
  • illustration Yayoi Kamiguchi

 お正月モードが終わる頃になると、街には真冬の寒さが訪れる。厚手のコートにマフラーや手袋、ニット帽などをプラスして、体も心もポカポカと温かく過ごしたいもの。
 1月20日頃は「大寒」。冷気が極まり、一年の中でもっとも寒い季節の到来だ。その一方で、日はしだいに長くなり、春の準備が始まっていく。この時季、北の国では鶴が求愛の季節を迎える。つがいの鶴が優雅に舞う姿は、北海道東部の風物詩ともいわれている。

 2月4日頃は二十四節気で「立春」。暦の上では陰暦の正月節にあたる。古くから立春を境にあたたかさへ転じると考えられており、実際にこの日以降、各地で気温が上がり始める。また、春を待ちわびていた木々が芽吹く頃でもある。雪どけの土の中からはふきのとうが顔を出し、福寿草が黄金色の花を咲かせる。福寿草はその名前と花の風情から、おめでたい花とされてきた。頬を横切る風はまだまだ冷たいが、植物たちは一足先に春の訪れを教えてくれる。