半世紀以上愛される茅場町のオアシス サン茶房

2018年06月【第92号】
  • 桃とあんず、いちごをミックスした「ゴールデンジュース」(税込600円)は、創業者のレシピそのままのお店の看板メニュー。甘みと酸味がほどよく、爽やかな味。

  • 『コーヒー』( 税込400円)。コーヒー豆は創業時より同じ会社のもの。ネルを使った丁寧なドリップも創業時から変わらない。鋳造されて作られたオリジナル灰皿はずっしりと重い。

  • 入口ドア上にはめ込まれているステンドグラスは、小鳥や花があしらわれた、可愛いらしく力強いデザイン。陽光がやさしくふりそそぎ、店内を明るく照らす。

  • 店内に設えられた電灯や蛍光灯カバー、テーブル、椅子などはすべて、創業者が職人にオーダーしてつくらせたもの。何度もカバーを張り直し、現在も使われている。

  • 店名は「戦後が太陽のように明るい世界になってほしい」という願いが込められたもの。入口に施された装飾テントの明るい黄色が目を引く。

 茅場町駅から徒歩3分、永代通りを曲がりすぐの場所にあるサン茶房は、昭和26年(1951年)の創業以来、ずっとこの場所で茅場町の変化を見守り続けてきた。「創業者が店を開いたときは、まだ焼け野原が残っていたそうです」と話すのは、創業者の姪で二代目の店主、中台毎子さん。
 中台さんに代替わりしてからすでに60年近い年月が流れている。日本の経済成長とともに、お店は大繁盛。住み込みスタッフも雇い入れるほどの忙しい毎日だったそう。現在は中台さんのペースに合わせ、コーヒーや、看板メニューの『ゴールデンジュース』など喫茶メニューを中心に営業している。

 創業以来、常連の多くは近隣の会社員。上司に連れられて初めてやってきた人が気に入り、自分の後輩にも伝える形で、世代を超えて愛され続けている。「これからも自分のペースでやっていければ」と話す中台さん。人々が集う都会のオアシスとして末永く愛されていくだろう。

DATA
店名 サン茶房
住所 東京都中央区日本橋茅場町1-7-5
03-3666-2923
営業時間 月~金曜10:00~17:00
土・日曜・祝日休
喫煙○ Wi-Fi× 電源× ペット×

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